我が家では2020年2月からコロナ禍の自粛生活で、外食も控えています。そんな中、先日近くのスーパーで買ったラーメンがお店で食べるような味で嬉しくなりました。
袋の中は生麺とあっさりした醤油味のスープの素だけですが、もう一回買って、今度はメンマやチャーシューなどの具も買い足して、お店を真似してみることに。
見た目も味も、外食気分が味わえました!
そしてこの器(うつわ)。10年ほど前のことですが、今は亡きヤスリ職人の瀬田(せた)さんに、父(根付作家の駒田柳之)がヤスリの代金を支払いに北千住へ行った時のこと。駅の近くにお茶や瀬戸物などを売っている店があり、ショーウインドウにこの器があって、父の目にとまりました。軽くて高齢者にも好まれていると書いてあったのだとか。
実はその頃、母が「いつも使っているどんぶりが重い」と嘆いていて、歳をとるにつれて重い器は扱うのが辛くなっていたのです。(高齢になると何でも重いものは辛いようで、若い頃には考えもしないことですよね。)
そこで父は家族の分も含めてその器をお土産に買って帰りました。その軽さに母も気に入ったようでした。以来、ラーメンなどの丼物にはこの器が大活躍しています。そして、この器を使うと父は瀬田さんを懐かしむのでした。
駒田牧子
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