【動画】顔彫り手本の途中の工程から仕上げまで(その4)角粉で艶を出す

前回の動画「顔彫り手本の途中の工程から仕上げまで(その3)」のあと、お団子(頭の上に巻いた毛束)の毛を彫り終えて磨きも済ませたところから今回の動画が始まっています(それらの工程の動画がなくてすみません)。

いわば、磨きの最終段階として、角粉(つのこ)で凸部に艶を出す様子です。動画では最初はわかりづらいですが、1:44〜46あたりで顔の向かって右側のハイライトの部分が光っているのがわかると思います。

角粉は鹿の角を焼いて微細な粉末にしたものだそうで、父は師である父親の駒田柳水(りゅうすい)から譲り受けた上質の角粉を使っています。

右は入れ物の底面ですが、実はこれ、もともと白粉の容器だったとか。

父はほとんどの作品で角粉による艶出しを行なっているそうです。ただ、現代の角粉や代用品(科学的な研磨剤)では同じような味のある艶は出ないと父は感じているそうです。

代わりの方法としては、絹または木綿100%の洗いざらしの布で(油など何もつけずに)作品を手でくるむようにして優しく撫でるようにすることだそうです。この時、出っ張っている部分のみが触れるようにし、凹んだ部分は触らないようにします。なお、十分に磨いた作品のみ、この作業が行えるそうです。

ちなみにこの艶出しの工程は、父が職人時代から少しでも作品をよく見せようとして行ってきたものだそうです。

この動画では、艶出しとの関連でブラシがけの話もしています。艶を出すべきところは出し、出さない方がよいところは出さないようにすることで、作品の立体感が増すようです。