この動画では唇に色を差します。父が使用しているのは、日本画の顔料の朱色(しゅいろ)です。白色として純チタン(じゅんちたん)を混ぜて色を調節します。
この作品には黄口朱(きぐちしゅ)を用いていますが、動画でも言っている通り、鶏冠朱(けいかんしゅ)、鎌倉朱(かまくらしゅ)なども作品に応じて使用しています。
これらの顔料を父はごく一般的なコニシの木工用ボンドのりと水で溶いて使います。ボンドと水の分量は大体半々くらいですが、目分量でよいとのこと。
筆については「根付の着色に使う筆」をご覧ください。
唇を一通り塗ってから、「その5」の目や眉と同様、小刀ではみ出した色を削ったり、少し書き足したりしながら線を整えています。
【動画】顔彫り手本の途中の工程から仕上げまで シリーズ一覧
駒田牧子
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