【展示販売会/東京】孺禾 根付彫刻展「海を渡って来た物語」

根津の根付屋/花影抄展示室にて
2025年4月12日[土]~20日[日] ※14日[月]休

13:00〜19:00(最終日は18:00まで) ※12日・13日 作家在廊予定

儒禾(じゅか)の個展。儒禾は、中国吉林省出身の彫刻家・王坤(wan kun)と佐賀県出身の画家・百武由里子(ひゃくたけ ゆりこ)夫妻が共同で根付作品を作るユニット。

【ギャラリーより】 昨年好評を博した初個展につづく2回目の展覧会を開催いたします。

前回は「唐渡り」というタイトルで、海外・中国と日本の間での人や文化の行き来を意識した題材の作品を発表しました。
日本美術・根付の題材には遠い昔に中国から渡ってきたものがたくさんあり、あらためてそのことに思いを巡らせることができました。

今回は「渡来」という大きなテーマは踏襲しつつも、古い時代に中国から伝わり流行した画題でもある、羅漢・仙人・三国志の英雄などを主な題材に選びました。
画題として好まれた彼らは、その時代の日本人にとっては「スーパーマン」的な憧れの対象でもあったことだろうと想像します。
長い年月を経ても、当時のヒーローたちの姿は色褪せることなく、時代を越えて人々に愛され続けています。

この数十年は、主にアメリカのヒーローたちが活躍する物語が日本へ「渡」って「来」て、人々の心を掴みました。
上記のフレーズでも使った「スーパーマン」をはじめ、「バットマン」「スパイダーマン」、「スターウォーズ」や「アヴェンジャーズ」の登場人物たちもいます。世代によっても、いろいろあるでしょう。時代によって流行は様々ですが、彼らは、その時代に影響を大きく受けている国から海を渡って日本に伝わった、ヒーローたちです。

このたびの展覧会では、「中国から渡来した人物像」の根付を中心に、関連テーマの提げ飾りを含む新作全10数点を発表いたします。

そして、あらためて作家「孺禾」についての御紹介です。
孺禾は、中国吉林省出身の彫刻家・王坤(wan kun)と佐賀県出身の画家・百武由里子(ひゃくたけ ゆりこ)夫妻が共同で根付作品を作るユニットです。2人でひとつの工房から作品を制作・発表するスタイルで、当初は彫刻家と画家の共同作業で1つの作品を制作しておりました。昨秋からは百武さんも根付彫刻を手掛け始めており、彼女が一人で制作した作品は「孺花」銘で発表しております。今回は、王さんが制作した人物根付に関連するアイテムを百武さんがシンプルな提げ飾り・根付として制作し並べることになりました。
展覧会タイトルの「海を渡って来た物語」は、大きな文化的なテーマも背景にありつつ、小さなテーマとして「海を渡った」王さんと百武さんの個人的な物語も含んでいます。展覧会を通じて、大きな歴史と小さな個人史をお楽しみいただけましたら、作家共々大変幸いです。何とぞよろしくお願い申し上げます。

2025年4月吉日 花影抄/根津の根付屋 橋本達士

【作家の言葉】 孺禾(王坤・百武由里子)

今回、二度目の個展になります。
出品した作品に共通するテーマは、彼等の言動、心を支える揺るぎのない信念、守ろうとする想いです。
例えば、
羅漢は仏法を、
諸葛亮は蜀の国を、
趙雲氏は劉備の子を、
鉄拐仙人は民を病気から… 

見慣れた題材も、人物やその背景に想いを馳せると、また違う感覚が作品から伝わるかもしれません。
人物の想いが、手に取っていただいた方の心と共鳴できれば幸いです。
王坤

前回の個展では作品の下図を描くことで根付制作に関わっていましたが、その後、古典や自然に学びながら根付彫刻を始め、少しずつ自分の作品を手掛けるようになりました。
今回、王坤の作品と関係のある題材から、提げ飾りと根付を数点制作し、展示させていただきます。

同じ工房で制作・活動しておりますので、協力しながら作っておりますが、王坤が主に手がけた作品の銘が「孺禾」、百武が主に手がけた作品の銘が「孺花(じゅか)」となっております。どうぞよろしくお願い致します。

本展に関するページ:
https://www.hanakagesho.com/gallery/index.html

花影抄

場所:113-0031 東京都文京区根津1-1-14-202
交通:千代田線根津駅(根津交差点口)徒歩1分
電話/ファクス:03-3827-1323
電子メール:netsukeya@hanakagesho.com
ホームページ: https://www.hanakagesho.com

画像 花影抄 (c) 2025


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