根津の根付屋/花影抄展示室にて
2026年3月14日[土]〜22日[日] ※16日[月]休廊
※作家在廊予定日:3月14・15・22日
永島信也(ながしま しんや)氏の個展。

オンラインでの出品作品のご紹介は、3月17日~18日にかけて、根津の根付屋内 永島信也作品紹介ページにて予定されているそうです。
https://www.hanakagesho.com/nezu-netsuke/netsukeartists/ngs/ngs_sale.html
【作家より】
展覧会タイトルは、ちょうど個展の開催時期である仲春の季語からとりました。
メインビジュアルとした《道成寺》の題材元、“安珍・清姫伝説”の終幕のイメージとも重なったからです。
悲しい物語ではありますが、その中にある繊細な情念を自分なりの表現でこの作品に落とし込みました。
展全体としては古典根付に見られるモチーフへのオマージュから始まり、改めて自分らしい表現を探究したラインナップとなっております。
ぜひお手に取ってご覧いただければ幸いです。
(永島信也)
【ギャラリーより】
今年も永島信也さんの根付彫刻展を開催させていただく運びとなりました。
昨年の個展のテーマには「守破離」という言葉を使いました。
「根付」というある程度の「型」が重要視されるジャンルにあっては常に意識される言葉であると、永島さんに限らず多くの作家さんとの接点において、折に触れて考え続けています。
今回の展の内容も「守破離」を模索する中にあると思います。
新しく現代的な作家自身のイメージと根付の歴史の中で愛されてきた題材・イメージとの、差異や親和性を探る中で生み出される作品群です。
メインビジュアルとなっている作品は、「道成寺」の物語。
このお話は、当時としてはスキャンダラスで刺激が強く人々を惹きつけた物語なのでしょう。
絵巻物や浮世絵などのビジュアル、能や歌舞伎や浄瑠璃の演目などで人気の題材となり、現代まで語り継がれてきました。
古い根付の数々を見ても、その当時に社会で流行っていた物事が多く取り上げられています。(「道成寺」も古典根付の作例がもちろんあり、書籍の中で目に留まり、題材として永島さんが選びました。)
永島さんも、現代の流行の移り変わりを敏感に感じ取りながら作家活動を続けているところです。
流れ行く物事と、長く留まり愛され続ける物語や図像について、展覧会を通じて考えてみたいと思っています。
古典根付に見られる図像と作家自身の表現の対比的な構成で、鹿角や木を素材とした約10点の現代根付作品を展示します。
根付作品は触覚も大きな魅力のひとつであり、是非会場で手に取って観ていただければ幸いです。
(花影抄/根津の根付屋 橋本達士)
画像 花影抄/根津の根付屋 (c) 2026

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