動画「ノコギリで材料を切る(その3)」で使用した2つのノコギリ

黄色い柄が「便利のこ」、青い柄が「プラのこ240」。

動画「ノコギリで材料を切る(その3)」で使用した2つのノコギリについて、おすすめのポイントも含めて少し解説します。

最初に使っているのは、前の二つの動画と同様、カッターで有名なオルファの「便利のこ」です。小さくて、文字通り便利なノコギリでしたが、同社のサイトにも見当たらず、もう製造されていないようで残念です。もちろん、類似のノコギリで代用できます。

二つ目のノコギリ(7:22あたりから使用)は、バクマ工業の「プラのこ240」(PN240-H)です。塩ビのパイプやプラスチック類の切断が本来の用途らしいですが、木や牙角類にも使用できます。ちなみに240は240mm、すなわち刃の長さを示しています。

私の父で根付作家の駒田柳之いわく「実は、もっと切れ味のよいノコギリはいくらでもあって、そういうノコは材料が切れ始めればどんどん切れるけど、入り(「いり」と言って、最初の切り始め)の時にひっかかりが良すぎてスムーズにいかない。鉛筆などで引いた線の通りにまっすぐ切れなくて、他のところを傷つけてしまうことがある。カルチャー教室で教え始めてから、初心者でも扱いやすそうで手頃な値段のノコギリをいろいろ探して、このプラのこにたどり着いた」とのこと。

プラのこ本体は2,000円以下で、高価なノコギリより早く切れ味が悪くなるそうですが、替刃(PN240-K)も数百円程度なので気軽に使用できます。軽くて(便利のこ75g、プラのこ110g)使いやすいので、私も気に入っています。そういえば10年以上前ですが、このノコギリで象牙を輪切りにしたことがあります。時間はかかりましたが(確か30分くらい)、私のような腕力のない素人の女性でもなんとか一人で切ることができました。

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「プラのこ240」は、安価なわりに木も牙角類もよく切れるのでおすすめです!

駒田牧子


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